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2015年8月21日 (金)

雑誌「社会保険旬報」8月1日号

雑誌「社会保険旬報」を毎号精読とまでは行かなくても、毎号通覧くらいすることは、いやしくも病院幹部の末席を汚すようになったらやるべきことだと思うのだが、僕の病院の雑誌棚を見ていても、僕以外は手に取る人がいないので、実際はそうもなっていない。

そこで、ごく簡単に毎号の読みどころをメモしておくことにした。

いつまで続くか分からないが、宣言しない限り始まらない。

8月1日号では「10年後の地域医療を医療計画から考える」という講演記録が面白い。

講演者は1995年秋田大学医学部卒の厚生労働省の官僚である。

今後10年間の病床削減を強権によるのでなく、各病院の自主的判断と相互の話し合いで進めて行くということを強調し、そのための基金という飴をちらつかせているのだが、彼が一貫して触れない話題がある。

県知事の権限強化である。さかんに情報提供する、話し合いの場を設けるといいながら、県からの助言が最後に出て来て貫徹するという事態が透けて見える。

読み物として面白いのは、「ICTを活用し多職種連携で在宅医療」と題した山下 巌 医師インタビューだ。

山下さん50歳は東大医学部を卒業してまもなく30歳で開業する。東大出身だという意識が強く、地元の開業医をバカにしていたのだが、在宅医療を始めると急に溶け込んで行った。

スマホに入れた無料の医療介護専用SNS「メディカル ケア ステーション」を活用しているが、これがなかなかすぐれもの。患者一人一人にスレッドを立てて、主治医の招待で参加者を決める。患者本人、家族も入れる。

往診先でぶつかった難問をつぶやくだけで、たちどころに専門家が意見を寄せ始め討論できる。

しかし、介護職員との間にはそれほどスムーズにコミュニケーションが進まず、「あなただけに打ち明ける」と言われた情報など到底書けないと言われたりする。

このSNSがあればバラ色というわけではない、と山下さんもいっている。

厚生労働省はこの医療介護専用SNS「メディカル ケア ステーション」が在宅医療のブレークスルーになるだろうと言っているので、かえって怪しく見える。

ところで、医療介護専用SNS「メディカル ケア ステーション」の使用経験がある方は使用後の感想を教えていただけませんか。

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