デビッド・グレーバー「デモクラシー・プロジェクト」航思社2015 メモ#2
るサプライサイド経済学とフーコーのポスト構造主義はよく似ている。
前者は貨幣が権力を生むといい、後者は医学や政治学などの「制度化された知」が権力を生むとしている。
その誤りは、前者は権力が貨幣を自由に操っているという本質、後者は権力が学問を動員しているという本質を逆さまに描き出すことである。
いずれも権力側の意識に映し出された逆さまの現実だが、実践の領域ではその意識によって権力の実力が行使されるので、大衆の被害はそれで規定される。
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