スペインの新政党「ポデモス」とデヴィッド・ハーヴェイ
雑誌「世界」7月号で、スペインの新しい左翼政党「ポデモス」の記事を読み始めていたところ、ニュースはポデモスの女性候補者が、25年ぶりに右派国民党を引き摺り下ろしてマドリッド市長に当選したことを伝えてきた。
* 時事通信
「マドリード市の選挙では国民党が35%の得票で首位を維持したが、反緊縮の急進左派ポデモスが推す政治勢力が32%と僅差の2位に躍進した。3位に付けた左派の国政野党・社会労働党とポデモスの連立協議が11日にまとまり、ポデモス系の法律家、マヌエラ・カルメナ氏(71)が13日に市長に就任することが固まった。
カルメナ氏は貧困対策を最優先課題に掲げ、家賃滞納を理由とする強制退去の抑制や、ホームレスへの住宅供給を公約。汚職対策や貧困世帯への補助金増額に加え、市長給与を半額カットすると宣言している。」
ポデモスというのはスペイン語「われわれはできる」「es que podemos」から来ており、つまるところ Yes,We Can ということである。
この政党が依拠する政治思想家は、デヴィッド・ハーヴェイだといえるだろう。
日本においても、デヴィッド・ハーヴェイを読み、議論し、活動するグループが大きな勢力になるべきだ、と僕は思う。今はその動きは微々たる物も見えないのであるが。
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