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2015年5月 5日 (火)

ネーザルハイフローという新しい酸素投与法、あまり新しくもないか

気持ちよく晴れた日の一日を4月分の診療報酬レセプト作成に費やしてまだ終わらない。

根気が続かず、読みかけの本をあれこれ読んでしまうのもある。医事課の皆さんはよく毎日これをやり続けられるものだ。

しかし、それだけでなく、これだけ時間がかかってしまうのは日々の診療の中で後回しにしていることをレセプト作成時に一緒に済ませているせいでもある。
病歴を勘違いしていたことなどを見つけると焦って思わず独り言を言ってしまう。

もちろん勉強になることも多い。
特に他科の医師からもらった紹介状の中に学ぶことが多い。
開業医の先生の前立腺癌治療でもずいぶん難しい薬を使っているのに驚く。その作用機序を調べていると15分くらいはあっという間に経ってしまう。

今日第一の収穫は、ここに書いてしまうのは少し恥ずかしいが、ネーザルハイフローという酸素吸入器具の存在を初めて知ったことである。
僕が呼吸器専門病院に送った重症のレジオネラ肺炎の患者の酸素投与にそれを使っているという返事があったのをゆっくり読んだのである。

これまで高濃度の酸素吸入が必要なときはリザーバーバッグ付きマスクを使ってきた。
そのさい酸素流量は10L/分で最高値に達するので、それ以上の流量にする意味はないとされている。
後輩が16L/分などという指示を出しているのを見つけるたびに注意してきた。10L/分与えても数字が改善しないのだったら人工呼吸しないとだめだよ、といっていたのである。

そのあと(こいつはいったい何を考えているのだろう)と独り言を言っていたのもまちがいない。
そのことの適否はともかく、リザーバーバッグは顔面にフィットしていることが前提で、実際はそれは相当に難しいらしく、隙間からルームエアを吸い込むので、僕が信じていたように、9L/分でFiO2 0.9とは到底いかないらしい。せいぜい0.6くらい。

これに対して 30Lー60L/分などの大流量を可能にするネーザルハイフローは正確にFIO2 1.0 までの酸素濃度を可能にし、重症の呼吸不全への酸素投与はこの器具を使うのが普通になっているらしい。
いやいや、こんなことを書いていると、終了する時間がさらに遅くなるばかりである。

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