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2015年5月 2日 (土)

会議の終わった後ー総合医の行く末

大事なことはいつも会議の後で話し合う。

僕たちが思い描く総合医とはこれからの地域包括ケアを担う医師のことである。すなわち中小病院の(超重症ではない救急患者にも対応する)病棟や、診療所、在宅を自由に移動しながら仕事を果たせる医師だと思えば良い。

そういう医師こそがこれからの地域医療の核なのである。

そういう医師を養成する計画が今どこにあるだろうか?

新専門医制度の19番目の専門医、「総合診療医」はどうやら診療所に活動を限定した家庭医のことになるらしい。しかも、それはその後の行く先の無い袋小路のようである。
では、病院総合医はどういう計画があるかと言うと、現在の総合内科専門医が移行する新・内科専門医が想定されている。

だが、多くの医師にとってそれは急性期大病院の領域別専門医(何故かこれをサブスペシャルティと呼んでいるが、それは本末転倒しており、話を混乱させるのでその用語は使わないでおく)への通過点に過ぎないという位置づけである。

誰かがもし永遠に病院総合医であろうすれば、大病院のマネジメントに特化するか、大病院の領域別専門医の隙間を埋める便利屋としてしか役割は考えにくい。

その時、中小病院と在宅での現在の医師の役割の大部分は特定の研修を受けた看護師に委ねられるのだろうか?
それは極めて安上がりな地域医療の崩壊でしかない。

やはり上に書いたように、「総合医=地域包括ケアを担う医師」という位置づけで、現在の総合内科専門医と家庭医を合わせたような医師養成を構想する必要があるし、専門医制を作るとすれば、それこそを「総合診療専門医」と位置付けるべきである。

内科の立場から言うと、「家庭医療も含んだ新・内科専門医」から、次の段階で「総合診療専門医」へというコースが提案できる。

もちろん「家庭医療も含んだ新・内科専門医」を現在の用語で「総合診療医」と呼ぶのも可能である。ここを領域別専門医への通過点とする人たちのためにも、今進行しているような袋小路計画をやめるのがその際の前提となるが。

こうした総合医養成コースは大学ではまず無理で、地域の中小病院・診療所の連合とその能力向上が必要となるだろう。

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