映画「愛を複製する女」、漫画 吉田秋生「海街diary」
この日曜日は事情があってすっかり勉強をさぼって、漫画2冊を読みDVDの映画1本を見た。
漫画は吉田秋生「海街diary」小学館2007年。映画化されて話題になっているので読んでみようと思ったのだが、なるほど家族の姿を描き続けてきた映画監督なら注目しそうなものだった。 看護師をしている賢い長女の癌患者家族の観察力が鋭く描かれてもいる。
映画は「愛を複製する女」というSF。突然自分の目の前で事故死した恋人のクローンを産んで育てる女の話だが、舞台が世界の果てのような寂しい海岸で切なくなってくる。これも結局は家族の話である。誰だってそうとは自覚しないでクローン人間と会話して生きているのかもしれない。
カズオ・イシグロの小説やその映画化「わたしを離さないで」にも似ている。
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