「オール地方」勢力の漸進的勝利が可能になる時代
20世紀後半は、工業中心の拡大再生産による資本蓄積の時代で、政治では強大な労働組合と階級政党が爆発的な大都市の革新自治体化に成功した時代、医療にとっては「病院の世紀」が実現したように見えた時代だった。
これに対し21世紀前半は、生活の全領域での略奪による資本蓄積の時代で、政治では多様な市民運動をつなぐことで「オール地方」勢力の漸進的勝利が可能になる時代、医療は地域包括ケアが必要になる時代だろう。
これは民医連からみると、「診療所の時代への再帰」と見えるはずだ。 正確に言うと、「診療所化した病院」の時代かもしれない。
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