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2015年4月 9日 (木)

雑誌「現代思想」4月号特集「教育クライシスー教育改革からブラックバイトまで」

雑誌「現代思想」4月号の特集は「教育クライシスー教育改革からブラックバイトまで」

手始めに中西新太郎「貧困と孤立のスパイラルを断ち切る」を読んだ。

論旨をすっきり見通せないのは問題が深刻で大きすぎるからだろう。

それでも「貧しい子供に無料塾で学習機会を提供すれば、正常な職業人への道に押し上げられる」というような社会ではもはやない、正常な職業人社会などどこにもないことがぼんやり見えてくる。

あるいは、思考実験として無人無料のコンビ二みたいな支援スポット(無料の生活用品が並べてあって誰にも監視されずに持っていくことができる。そこでは孤立が貧困から断ち切れるはず。しかし、そもそも孤立していればそんなスポットに行き着くことはできない)を考えてみることからも分かる「孤立」の重要さ。

孤立と貧困が抜け出せない悪循環を作っている。その限りない実例の列挙。

・・・・だが、そんなことは常識だ。問題はその解決策を実は誰も見つけ出せずにいるということではないか。

十分読みこめた気持ち、何か展望をつかんだ気持ちがもてないままに大内宏和×今野春貴「ブラックバイトから考える教育の現在」へ。

読んでいてさらに暗澹とする。高校や大学の教員たちはこの事態に何か行動しているのだろうか。

ブラックバイトの定義:学生であることを尊重せず、それを始めると学生生活が崩壊するアルバイト。

そういうバイトにたどり着くしかない中位層以下の大学の学生の実態。

高校生のバイトでも、商品の買取が義務付けられ、セブンーイレブンでバイトをすれば月に何万円もおでんを買わされる。

デビッド・ハーヴェイのいう略奪型資本蓄積の日本における最先端がここにあるのだろう。

僕にしても「医学生対策」などに関りあって時間を費やしていてよいのだろか。そこには、そこで、将来は患者の不利益として振りかかってくる別のタイプの貧困と孤立はあるのだろうが。

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