論潮の会「論調 6号」2014/1 の金 時鐘対談を読みながら 2
僕の診察室に毎月「詩人会議」を届けてくれる高名な宇部の炭鉱夫詩人・花田克己さんには、申し訳ないが、以下に同感。
30ページ(野田 一部改変)
「細見:自分の表現なんか求めてはあかん、大衆がわかるものを書かなくてはいかんといって、潰しにかかった人もいたと思うんですよ」
「金:『詩人会議」が月刊雑誌で毎月送ってくるんだけど、あっこに載っている詩はほんまおもろないんだわ。みんなまじめな人たちや。国家社会を憂いているしな。けどおもろないねん。(政党が、あるいは自分が)話していることをそのまま行分けしただけだからな。つまり、(言葉の)専門家になっていないのよ。
昔は、文学のぶの字でも知っていて批評と言うか、叩くとかしてくるのならいいけど、突然、レーニン・マルクス(の適当に引っ張り出した引用)で攻撃してきてな。
そういう時期にあの人たちは潰れたのだろうな。そういう危ない時期を僕はかろうじてくぐり抜けたな。」
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