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2015年2月12日 (木)

山口県が主催する「緩和ケア医師」研修会755分(12時間35分)コース

がん対策の一環として山口県が主催する「緩和ケア医師」研修会755分(12時間35分)コースに休日丸2日を犠牲にして参加した。

総時間1/4はロールプレイによるスキルと診療態度の訓練だったが、年長の参加者が何度やってもロールプレイの目的が理解できず、「知識のある医師が知識のない患者役をやる意味はない」という自説を披露し続けたりするのが面白かった。

患者役を演じてみて初めて自分のなかに自然に湧いてくるだろういつもとは違う情動に注目して、自分の診療態度を変容させる手がかりにするという手法が理解されにくい。

このような自省的態度を外から身につけさせるには年齢的臨界があるのだろう。そういう意味で「ベテランには意味がない」と主張されるのなら、それなりに受け止められるのだが。

これには、ファシリテーター側がロールプレイの模範を示すときの形式主義も影響している。彼ら自身がモデルとして見せたロールプレイでの自分の変化をもっと感情豊かに語るべきなのだ。

さて、それはそれとして、県下各地から来る経歴も年齢も違う医師たちと交流するのは本当にためになる。良くも悪くもこの人たちが地域医療の最前線を担っているのだと思うと愛着が湧いてしまう。「研修の同期生」意識の出現というべきか。

僕の病院の医師たちは無精者が多いのか、「民医連や学会が一番」主義に立っているのか、地元医師会の泥臭い研修会を無視する傾向が強いが、それは改めなくてはならないよ。

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