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2015年1月11日 (日)

ナナ・ムスクーリの over and over

インフルエンザ大流行中の当直だが、外来の患者さんがようやく途切れたので、一昨日購入したナナ・ムスクーリ nana mouskouriの「over and over(何度も 何度も) 」という曲を聴くことにする。

youtubeでたまたま見つけた初めて聞く曲なのになぜかi-tuneで購入しないわけにはいかなかった。
1969年のイギリスでの大ヒット曲だから、日本で高校2年生だった僕の耳にも馴染みがあったのかもしれないが、それも不確かな話。

歌詞は
love is forever,no more goodbyes(愛は永遠、別れはもう沢山)
というようなものだから、他愛なく思えるが、メロディはとても物哀しい。

now just a memory,the tears that I cried(涙を流したことも今は思い出)
という部分もあるので、時代背景からは戦場から帰ってきた恋人に再会した歌か、あるいは明らかになった死別を裏返した、幾分狂気を宿したものかもしれない。そう思ったほうが趣が深い。

相手が死んだ男であれば、愛は永遠だし、別れももはやないのだ。

だとすれば、加藤登紀子が訳して歌ったポーランド・パルチザンの歌「今日は帰れない」を、立場を逆にして描いたものになる。あれは、「(秋にもし帰ってこなければ、春には僕の骨と思って麦の種を播いてほしい)、麦の穂になって戻った僕を胸に抱きしめて迎えておくれ」というm、とくにmuの音の繰り返しが印象的な訳詞だった。

over and overについては、ある解説では古いギリシャの歌とあったが、もう少し調べると、僕がなぜこの曲に惹きつけられたか少し分かった気がするものがあった。
http://zeami-cd.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-3d32.html

もとは tumbalalaika というイディッシュ語の歌なのだった。

ハバ・アルバースタイン Chava alberstein というイスラエルの左派の歌手の歌を聴く時間が長い僕にとって親しい感じがしたのも当然だった。

ただ、tum-balalaikaという題からも分かるように、ロシア系ユダヤ人のなかで歌われたもので、 Chava alberstein が歌っているものは、調べた限りはなかった。

*歌詞全文は以下の通りだが、脚韻がきっちり踏まれているのはすぐ分かる。

優れている部分と思えるのは

Life's summer leaves may turn into gold  (青葉だった人生が金色の紅葉に変わっても)
The love that we share will never grow old

の部分で、ここにさしかかると自分の人生ももう長くはないと必ず思わされる。

また

Here in your arms no worlds far away(腕の中に居るとどの世界も自分と無縁でなくなる)

の部分は想像を誘われる。いろんな世界から断ちきられて生きているということなのだろうか。

I never dare to reach for the moon
I never thought I'd know heaven so soon
I couldn't hope to say how I feel
The joy in my heart no words can reveal

Over and over I whisper your name
Over and over I kiss you again
I see the light of love in your eyes
Love is forever,no more good-byes

Now just a memory the tears that I cried
Now just a memory the sighs that I sighed
Dreams that I cherished all have come true
All my tomorrows I give to you

Life's summer leaves may turn into gold
The love that we share will never grow old
Here in your arms no worlds far away
Here in your arms forever I'll stay

Over and over I whisper your name
Over and over I kiss you again
I see the light of love in your eyes
Love is forever,no more good-byes

Over and over I whisper your name
Over and over I kiss you again
I see the light of love in your eyes
Love is forever,no more good-byes

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