SDHに基づくヘルス・プロモーションからは少し違う視角で・・・最高の医療を貧富の差なく全ての人に・・・それがトランスレーショナル医療だ
トランスレーショナル医療について考え続けていると、その本質はやはり松岡健平先生の言っている次の趣旨ではないかと思えてきた。
要するに
「医学理論を現実の医療活動に翻訳・橋渡し(トランスレート)することの意味は、第一に、人種、性、病気による偏見、経済状況、地理的不平等などから来る健康格差の解消を医療職の使命とすることでなければならない」ということである。
簡単に言えば、命の貧富を許さない医療の創造ということである。
山梨民医連のスローガンや津川武一さんなどを思い出すところだろう。
それは今では、EBM、患者中心の医療(PCM)、社会疫学(SDH)とい3者の視点の統一ということである。
医学の最新の成果(EBM)を、SDHの視点でブラッシュアップした患者中心の医療の中に溶け込ませて、患者に届けることといってもよい。
*患者の参加、自己決定の重要性は患者中心の医療PCMの中に含まれている。
そしてそれは多職種協働の形でしか進まないという認識が基盤にある。
その構造を教育可能なものとして示すことができれば、民医連による、新・患者中心の医療(new PCM)のイノベーションとして普遍性を獲得すうることもできるはずである。
さて、これをトランスレーショナル医療と呼ぼうと提唱するかどうかはまた別の話である。
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