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2014年12月14日 (日)

その夜の出来事

4年3ヶ月に及ぶ入院生活が終わった人のお見送りをしようと主治医の僕が立っていた病院の通用口に駆けつけてきた私服の看護師さんがいる。

「構わないからどうぞ通って」というと
「いえ、見送りにきたのです。3年間ずっと担当だったので」

そうか、療養病棟にいた3年間は僕も足が遠のいていたから、そこでは看護師の担当を決めていたことも知らないでいたのだ。主治医と言ってもそれらしく振舞ったのは救急車で入院してきた時と死亡前の2週間にいた一般病棟の中だけといっていい。

遺族はみんな僕にお礼を言って帰ったが、本当に声を交わすべきは目立たず端のほうで泣いていたこの初老の看護師さんだった。

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