前回に同じ:1
深夜に一人になる、昼間はできないことをするというのは、聴く人になることだ。
その時聴くのは、僕の分人( the divided self)たちの声にちがいない。
関係する他者の数だけ分人がいるということは、他者の声を聴くことと分人の声を聞くことが実は区別できないということでもある。
星を散らした天球の底に座って星の声を聴くように、自分の中の声を聴く時間は、おそらく日々の人間の再生産にも必須の時間である。
*平野啓一郎の「分人論」はウォルツアーにヒントがあったのだろうか?
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