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2014年11月 8日 (土)

前回に同じ:2

アメリカの政治哲学者マイケル・ウォルツァーは「解釈としての社会批判」ちくま学芸文庫2014/10の日本語版序文で次のように言っている。

訳者である川本隆史さんからこの本を送って貰って、僕はまずこの箇所に注目した。

「ある特定社会に生じた不正義を攻撃しようとする批判、それを日々続ける作業は、対象となる社会の歴史が培ってきた理解力と価値観に照らして進められる場合にもっとも有効な批判となる。」

この言葉で僕がいま想起する第一のことは従軍慰安婦のことである。普遍的な倫理による国際社会の批判に抵抗する日本社会の姿を見ると、そこに日本社会の歴史的に培ってきた価値観が露呈していると見なければならない。
女性をそのようなものとして扱うことを当然とし、あるいはそのように欲望し、権力が見せるその姿勢に順応する日本社会の特性から、従軍慰安婦をめぐる現在の政治情勢を理解して初めて、僕たちの批判は日本社会を変えることができる。

それが正しいとすれば、僕たちはいまウォルツアーの意見を傾聴する価値があるだろう。

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