雑誌「現代思想」11月号〈特集 戦争の正体〉 那覇がガザになる日
雑誌「現代思想」11月号〈特集 戦争の正体〉38ページでの岡 真理さん(内田 樹さんから随分嫌われているフェミニストのあの人だと思えるが)の発言(一部 野田 改変)
「パレスチナ人が武装しているか非暴力を貫いているかは、イスラエルにとって関係がない。要はイスラエルが何をテロとみなすかが重要なので、端的に言えば、封鎖されようと侵攻されようと、イスラエル内にとどまり続け、イスラエルの占領を肯定しない、受け入れないということ自体がテロとみなされている。
ただ、それだけでは軍事的に攻撃できないので、ハマスがガザからロケット弾を使わざるをえないように、《ガザ上空に常時無人爆撃機を飛ばす》という挑発を続けている」
それに続く西谷 修さんの発言(一部野田改変)
「独占的に暴力を行使できる側にとっては、その権利を脅かす者がテロリストに見えるということだ」
ここで僕の連想は官邸前デモの大きな音をテロだとした政府の一員の言葉に飛ぶ。極右日本政府とイスラエル極右政府、アメリカ帝国主義はおなじ穴のムジナではないか。
そして、イスラエルの極右政府がガザに居座るパレスチナ人をテロリストとみなしていることの相似形は、日本では沖縄にこそ出現するだろう。
辺野古新基地建設に反対するどころか、従来から存在する米軍基地に反対しながら沖縄に住み続ける沖縄県民、その他の国民は、彼らが暴力を振るおうと、現在のように非暴力に徹していようと、極右政権とアメリカ帝国主義にはテロリストに見えているはずだ。
だから、今、もっとも注意を払わねばならないのは、どんな時にも、目に見えてる挑発にも目に見えない挑発にも乗らないことだ。
特に極右政府が集団的自衛権を実際に行使しようとする時こそが肝腎要の時になるだろう。
挑発にのってしまったとき、米軍や自衛隊の無人飛行機(ドローン)からのジェノサイド攻撃が那覇をガザにしてしまう可能性は高い。
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