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2014年10月 2日 (木)

生活保護と依存症

Facebookに以下のような文章を投稿した。

「生活保護のお金をもらった途端、スイーツやアルコールやパチンコや風俗に使い切ってしまうような人には、医療扶助を制限しようと議論が始まっている。
その先は医療扶助全体の無差別の切り下げがたくらまれている。

それに対抗して、上記の行動自体が依存症という病気だとして彼らを援助し切る姿勢が今から僕たちには求められているが、それは共感を超えた理性を厳しく僕らに求める、生半可なものではないと思う。」

もちろんスイーツの部分は冗談である。こうして冗談と本当の怒りが区別できない文章を書いてしまうので僕は誤解されやすい。

しかし、沖縄在住の精神科医がこれに加えたコメントはおのずと襟を正さしめるものだった。本気の医師が何を考えるかの典型のような文章。僕は一生かかって、こんな医師となりえるのだろうか。

小松 知己 > 上記の行動自体が依存症という病気だとして彼らを援助し切る姿勢が今から僕たちには求められているが、それは共感を超えた理性を厳しく僕らに求める 、生半可なものではないと思う。 

☆「依存症という病気の治療&支援原則とその回復コースを実践を通じて理解していること」と「回復した依存症者がいかにまっとうで滋味溢れた人間であるか、を回復者に会い続けることで実感すること」 なしには『病気だとして彼らを援助し切る姿勢』を堅持するのは難しいだろうと思います。

しかし、上記の2条件があれば、涙と笑いの共感~心の底からの共感~人間の可能性に対する深い確信を伴った共感 をもってその姿勢を持ち続けることができます。
もし、興味があったら、当院外来に通うアルコール依存症回復者さん達に会いに来て下さい(小松がアトランタから帰沖する10月14日以降なら対応可能です)。もちろん、もっと身近なところ=地域の自助グループのオープン例会(オープンは当事者以外の関係者も参加できる、という意味)で、たくさんの回復者達に会うことができます。)」

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