デヴィッド・ハーヴェイ「資本論入門」作品社を読みながら
ハーヴェイによると、資本論第一巻の最初の3章が読みにくいのは、マルクスの方法の特徴の深いところに基づくものなので我慢するしかない、とのことである。それはマルクスも気づいていて、序文にはそういうお願いも書いている。学問には大道はない、と偉そうではあるが。
中でも、価値、使用価値、交換価値という三つの価値の関係くらい、資本論を読者に投げ出させようとするものはないだろう。
僕も30年間のうちにようやくだんだんとわかってきた気がするが、デヴィッド・ハーヴェイはこれを極めて印象的に説明してのけている。
早くこの本に出会っておけばよかった。
しかし、もうすぐ内科学会の専門医試験があるので読書時間が取れないのがとてもくやしい。
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