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2014年9月 4日 (木)

ユマニチュード実践中間報告

これまで多くて20人の入院患者のうち、特に回転の早い高齢患者については、名前も経過も記憶できないという状態が続いていた。

出張先に病棟から電話がかかってきて患者さんの名前を言われても
「誰、その人、知らないよ、主治医が違うんじゃない?」
という決まり文句から会話が始まっていた。

自分では認知症のなかのMCIの始まりか、と思って、少し不安にもなった。

しかし、ユマニチュードの教材を一通り勉強し、回診では我流ながらも、まずアイコンタクトを取ることに努力し、近い方の上腕を下から支えて、反対側の手で肩を撫でつつ、会話を試みると(ユマニチュードのカリカチュアだと言われそうである)
これまで没交渉だった患者さんから必ずなんらかの反応があり、自然と名前と個性を記憶するようになった。

何よりも回診が楽しみになった。

あとは、この成果を、SDHの視点とともに、患者中心の医療の実践の中に溶け込ませて生かしていくことが僕の課題になる。

他職種での効果は別にして、僕にとっては、ユマニチュードはこの程度のものだった。

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