人間のための獣医になってはいけない、ユマ二チュードのこと
全日本民医連の藤末会長が「ところで、ユマニチュードについて勉強されていますか」と僕に聞いて来た時、僕は それを藤末先生が「マルチチュード」を言い間違えているのだと思い、「いや、あの学者は嫌いだから」と返事しておいた。会話は成り立ったようで、藤末先生は「なるほど」と言って去って行った。
その学者とは「帝国」を書いたアントニオ・ネグリのことである。
今日、病院の看護師さんから、 「しばらく前にTVで見たのだけど、ユマニチュードというケアの技法が素晴らしかった」と言われて、どうも勘違いをしているのは僕のほうだとようやく気がついた。
早速、昼休みにその動画を見た。
www.youtube.com/watch?v=C4j_BCKDzrQ
http://www.dailymotion.com/video/x1c5bt0_認知症ケア-ユマニチュート_lifestyle
感動したので、地元の医学書を扱う書店である井上書店に「ユマニチュード入門」医学書院2014/6をすぐ読みたいと無理を言ったら、30分後に届いた。
藤沼先生も書評を書いていた。それは
http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=87631
で読むことができる。
本を開いて見ると
「人間のための獣医になってはいけない」・・・これは以前、埼玉の篠塚先生が引用していたのを僕が「獣医の大半は人間のために存在する」と的外れなコメントをしていたものだが・・・、
「アイコンタクトは後天的に学ばないとできない」
という言葉が目に飛び込んできた。
後者は生来伏し目がちの僕には衝撃だった。
というわけで、しばらく、この小さな本の感想を書いていきたい。
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