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2014年8月29日 (金)

2014.8.29 理事会挨拶 

今日は異例の時間帯での理事会ですので、なるべく挨拶も短くしたいと思います。

○安倍政権がクーデター式に集団的自衛権容認を閣議決定した7.1以降は、日本の平和・反戦運動は兵士になるという加害体験をもっと重視して考える方向に変わらなければならないと私は思い始めたのですが、本日のしんぶん「赤旗」ではアメリカのアフガン・イラク戦争帰還兵200万人のうち60万人がPTSDとなり、毎日22人が自殺していると伝えています。兵士になるのはこういうことだということを青年が直視する情報提供がいま特に重要だと思います。

もうひとつ重要なのは、戦争をする国で行われる思想統制や報道統制がどのようなものなのかということだと思いますが、これは次回にします。

○次に、全日本民医連の共同組織交流集会が3000人以上の参加で97日、8日と神戸で開かれます。21世紀の協同のあり方がそこでは議論されると思うのですが、私がいまひとつのアイデアだと思っているのは、「セツルメント」の復活です。

貧困な子どものための無料塾や夕食会、一人暮らしの高齢者のための昼食会、あらゆるケアの困りごとの相談を引き受ける「暮らしの保健室」、さらに失業や雇用の問題を手がける機能を一箇所に集め、医療系の学生も常時集まってくるような場所作りを民医連の共同組織が手がければ、それが21世紀の協同組合のありかたそのものではないかと思うのです。ぜひ考えてみていただきたいと思います。

○最後に触れておきたいのは、いま、爆発的に流行しようとしている、認知症ケアの方法論「ユマニチュード」についてです。

まず、患者さんと正面から視線を合わせて、お互いのあいだに人間関係を作って、それから診察や処置に入るという、その「いろはのい」を実際にやってみると、これまで、コミュニケーションできそうもないと思っていた人が、にこっと笑ってなにか話されるのです。これまでの私の回診はなんだったのかと思うような経験をしました。

しかし、それは方法論と言うより、黒人奴隷が人間としての主体性を取り戻す方法、それは「ネグリチュード」といいますが、それを人間性一般に普遍化した哲学の実践だったのです。それは、民医連らしさや、医療生協らしさと密接に関連したものでした。

それについては、あとで、DVD6分間見ていただこうと思います。

それにも関連して、本日は特に認知症グループホーム建設が重要な議題となりますので熱心なご討議をお願いするものです。

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