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2014年6月14日 (土)

ウォーラーステイ ン「入門・世界システム分析」藤原書店 メモ

95頁に関連して

今日の日本では一般的になった生存に必要な「絶対最低賃金」未満で雇用される非正規・不安定雇用労働者は、かってのカリブ海の奴隷に似ている。
彼らの必要な所得は例えば親の貯蓄や、配偶者や兄弟の同様な賃金から補填されている。
彼らはプロレタリアートですらない半プロレタリアートである。

彼らが絶対最低賃金を保障され、さらに人間的成長を可能にする賃金を得たとき初めてプロレタリアートになる。

だから、日本ではプロレタリアートはまだ存在しない、これから作るものであるといえる。

人々のプロレタリア化は、伝統的な社会科学が描くような、とっくに完成している資本主義が成立する必要条件ではなく、未来において資本主義を終わらせる闘いの場の形成である。

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