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2014年6月16日 (月)

E.ウイリアムズ「コロンブスからカストロまで カリブ海域史 1492ー1969」岩波現代文庫

イギリスに大航海時代をもたらした言論活動上の主人公は、無名の聖職者 リチャード・ハクルート(1552ー 1616)だった。彼は寸暇を惜しんで、スペインの大航海に関する文書を翻訳し、イギリスがスペインに取って代わることの必要性を説き続けた。

トリニダード・トバゴの首相も務めた 黒人歴史家E.ウイリアムズは、著書「コロンブスからカストロまで カリブ海域史 1492ー1969」岩波現代文庫の中で、ハクルートこそがイギリス国内で早くも窒息しかけた初期の資本主義の病弊を癒す手段としての、資本主義の外部、すなわち周辺をカリブ海の奴隷制に見つけた人物だった、としている。

カリブ海の奴隷せいから挙がる利潤、一般的には周辺からの搾取体制の確立が、イギリス国内のその後の機械制大工業による資本主義の最隆盛を準備したわけである。

ウォーラーステインの世界システム論とE.ウイリアムズ「カリブ海域史」の接点がようやく見つかった。

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