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2014年3月 8日 (土)

水島協同病院を訪問して後輩の成長に驚く、および「振り返り」について

今週は足場を固めるような仕事が多忙だった。

月曜日は「山口県総合診療研究会(仮称)」を作るための対策会議、火曜日は山口県保険医協会の地域医療部会、水曜日は医療生協の常務理事会で診療報酬改定と春闘要求への対策、木曜日は山口県庁の記者室に出向いて介護保険改悪の報道要請、金曜日は水島協同病院で家庭医の後期研修をしている後輩の研修の様子を聞きに倉敷に出かけ午後11時に帰ってきた。

そういうわけで、足場の中の足場ともいうべき病棟の仕事がどうしてもおろそかになってしまい、土曜日の今日は当直も兼ねて一臨床医の仕事に集中しようというところだが、そうする前に、金曜日の水島協同病院訪問はどうしても記録に残しておかなければならないように思える。

昨日の水島協同病院訪問では、里見院長や、中四地協医師委員長の山本先生との懇談も極めて有意義だったが、同院に出向研修中の後輩の成長に目を瞠る思いだった。水島協同病院の皆さんのおかげとしか言いようがない。

里見先生、山本先生、後輩医師の話の中で共通していたのは、「振り返り」の重要さと、そのこと自体やその方法に対する自覚の世代差、あるいは専門科と家庭医志向の医師の間の差ということである。

医療安全の先駆者である黒田勲さんの本によると、優れたトラックドライバーを観察していると、一日の仕事を終えるといっぱい飲みながら今日の運転の危険だったところについて振り返っているのが特徴だそうだ。

振り返りの重要さは、スキルが必要な職業(必要でない職業も考えにくいが)では普遍的なものである。

僕が少し危惧するのは、家庭医志向側において「構造化されているがゆえに理想的とされる振り返り方」が設定されていて、それを過度に意識することから、世代間、あるいは専門科と家庭医志向の医師間に若干の乖離が生じているのではないかということである。

「そういうものはない」と言われれば「そうか」と納得するレベルのものではあるが・・・。

ところで、僕自身は、失敗の振り返り、すなわち反省のプロであり(それだけ反省するべきことがほかの人より多いということを告白しているだけである)、それを忘れないために、なるべく事情を隠すことなくブログに書いたり、FBに書いたりすることを習慣にしている。おかげで耳の痛いコメントから学ばせられることも多い。

同僚や研修医の中でも、ごく少数ではあるが僕のブログをまめに点検してくれている人がいて、そういう人とは何の前置きもなく核心的な話に入っていきやすい。

そういう意味で、振り返りとコミュニケーションの上で、ブログやFBは僕にとって欠かせないツールになっている。

専門家が見れば笑ってしまうだろう学習の記録や、学会のセルフ・トレーニングへの回答もネタばれで載せているので迷惑がる人もいるだろうが、自分にとってはどこにいても開ける便利なメモになっている。

ブログやFBをそのように使うことを薦める記事が雑誌に載っていないことがむしろ不思議な気がする。

振り返りに関連しては、週刊医学界新聞#3065(2014/2/24)ナース版https://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03065_01
に、『エキスパートの「暗黙知」』の記事が掲載されていて参考になる。伊部俊子さんの「看護のアジェンダ:サルの罠」も面白い。

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