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2014年3月27日 (木)

上野千鶴子「男おひとりさま道」法研2009年

少し古い本だが、読まないまま本棚に残していたのを片付けた。

全部面白いから、要約のしようがない。僕などは地域デビューできないときめつけられているので、別の道を考えることにした。213頁。(いや、これも本気ではない)

医療生協としては、団塊世代にあって会社の論理に絡め取られている男性たちをどう受け入れて行けばいいかという問題を考える時、参考になるだろう。

一つ面白かったのは、岩波新書「当事者主権」2003でも書かれていたように、ディ・ケアとショート・スティは、家族本位のサービスで、決して本人のニーズにはならないものだ、という過激な指摘。153頁。考えてみれば至極当然のことで、これを前提にサービス側はそのあり方を改善しなければならない。

それから、在宅医療受け入れを渋る家族に、「あんたさえいなければ良い最期になるのに」と言ってのける医師の話も良い。256頁。

結論は、介護保険を「家族仕様」から「おひとりさま仕様」に変えて、在宅緩和医療や訪問介護や訪問看護など必要な条件を備えて、ひとりで家で死ぬことを、社会の選択肢にしようということである。

それは孤立した生の果てに死ぬ孤独死ではなく、ひとりで生きた人生の延長にひとりで死ぬという、格別幸福でもなく不幸でもない普通の死としてこの社会にあるべきものだろう。

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