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2014年2月15日 (土)

今朝のタクシー

診療所に向かうタクシーの運転手さんに聞いたこと。このタクシー会社の産業医を僕は20年近く勤めている。

運転手さんは僕に見せるために、病名を3つくらい書いている紙を用意していた。それを僕に渡しながらの話。

ここ2か月休んでいたのは、心筋梗塞後の心室瘤の手術を受けていたからで、10時間以上かかる手術でしたよ。かかった医療費が600万。身体障害者手帳ももらったけど。

(そもそも心筋梗塞をしたとは知らなった。それはいつのこと?)

半年前です。むかむかが続くのでかかりつけの病院に行くと、それが心筋梗塞だった。すぐにカテーテル処置を受けてステントを入れてもらったんです。

(そのまま、働きつづけていたわけ?)

そうしないと生活できないんで。ところが、昨年の暮れに、歩くと息切れがし、風呂に入ってもすぐのぼせるようになった。女房に強く言われてステントを入れてもらった病院に受診すると、心エコーをしている先生の顔色が変わって、すぐに救急車に乗せられて、大学病院に運ばれたというわけですよ。

(それが心室瘤だったんですね。破裂すると即死もありうるからね)

まぁ、もらった命だと今は思っていますよ。

(運転して大丈夫と言われたの?・・・これは自分のための質問・・・考えてみると、このタクシー会社ではその手の心配をすることがやたら多い)

禁止されていませんから。ところで、先生、心筋梗塞になる原因ってなんですか。生活習慣病ですか?

(いや、それより、夜勤が多かったり、賃金が不安定だったり、自分の思うように働けなかったりという職業病の要素の方が大きいですよ。コレステロールがどうのこうのということの3倍くらいは仕事からくるストレスの方が影響が強いとされていますよ)

あぁ、それに違いないねぇ。タクシーの仕事はそれに全部あてはまるなぁ。私の場合は、タクシーに来る前に製薬会社のMRの時代が長かったのですが、それも大変な仕事で。ドクターの顔色を窺ったり、上役に叱られたり、挙句の果てにリストラだったから。その積み重ねで、心筋梗塞になったんでしょうねぇ。

(そうだと思いますよ)

しかし、先生は忙しい割に元気だね。よほどストレス処理がうまいんだろうな。

(どうなんだろう。大学の医局に全く無関係で生きてきて、誰かに命令されるままに仕事をした経験はなかったですからねぇ。患者さんからの要求は無理無体もかなりだったけど)

元気にやってくださいよ。

(いう立場が逆ですよ。でも、会社の定期健診が何の役にも立っていなかったわけですよねぇ。これは深刻に考えてみないと。)

いや、私らも健診をバカにしてましたからね・・・。ちゃんと結果説明を聞いておけばよかったんだが。

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