« 民医連 韓国医療視察ツアーのまとめ 「韓国で出会った言葉と、考えたこと」 | トップページ | 色平哲郎先生や藤沼康樹先生の話を面白く聞いた診療所長交流集会 »

2013年11月17日 (日)

民医連診療所集団の発見・・・改革は亜周辺(ウォーラーステイン)から

民医連には診療所集団、あるいは診療所長の集団というというものがある、ということを一つの発見としなければならない。

急性期病院集団というものはおそらくない。オール民医連で専門医養成に取り組むという戦略が完成した時立ち上がってくる可能性がある。

中小病院集団はありそうである。おそらく、今後、作ることができるだろう。

しかし、診療所集団、あるいは診療所長集団は現在ある。そう見えないのは埋れているからである。
それは掘りだすだけでよい。あるいは刻み出すだけでよい。

そこにいま存続の危機に陥った民医連を救出する唯一の道がある。

ただ残された期間は後10年しかない。

そこで、何をするべきか。診療所長のありかたを変革し、その変化が多数の青年医師を診療所に結集させるという展望を切り開くことである。

診療所を門戸にした医学生、青年医師の民医連参加という大きな道筋を作り出し、そこから、病院群の医師不足も解決されていく、それが言い過ぎななら、緩和されて行く、しかし、質的な変化は診療所を震源として広がって行くという明日のあり方は構想できる。

その時の指針は、下のような4重円の医療活動構想だろう。これは、診療所に固有のものと言うわけではなく、民医連の医療活動に普遍的な構想だと思えるが、診療所がまず実現すべきものである。

原則
0-1健康権概念とそれを実現する健康戦略の必要性の理解
0-2 健康戦略を科学に仕上げたSDHの発見についての理解

総論
1-1医療安全
1-2医療倫理
1-3チーム医療
1-4QI

各論
2-1患者中心の医療の徹底

2-2諸技術課題 (在宅、慢性疾患、癌化学療法、救急、精神科、小児科)

*在宅医療が陥っている困難
*癌医療のポジショニング

2-3地域医療連携課題、HPH
2-4健康影響評価

将来構想
3-1まちづくり、ヘルシー、シティ
3-2医療保健後継者養成

これをより簡素な形で表現すれば「SDHの視点から患者中心の医療を民医連的に発展させ、医師確保に生かして行く、その拠点として診療所を選ぶ」と表現してもよいだろう。

冒頭に戻って、、民医連診療所集団を掘り出し、診療所を全国的な集団として一つに結ぶ形を作り、全日本民医連の中でも、最も活発な集団として再生するには、新たな仕掛けが必要である。

より大規模な診療所委員会やメーリングリストや通信教育や機関誌である。

例えば「民医連医療」誌に対抗する「民医連診療所医療」誌が必要なくらいにすることが求められている。それはウエブ上でも可能だろう。

これを妄想とおもってはいけない。
すでに地域医療振興協会が成し遂げていることだからである。

くりかえせば、現時点で民医連医療そのものを正面からとらえた医師の全国横断的組織の可能性は診療所医師にしかないだろうというのが今回の僕の発見である

自主研究会も横断的だが、それらはもとより民医連医療の総体が対象の組織ではない。

可能性として総合医療・在宅医療の自主研究会ができればそれに近くなるが、そうであれば診療所医師の組織と合同できるはずだ

中核・周辺・亜周辺という、ウォーラステインの世界システム論からとったありきたりの分類を分科会では使ってしまったが、民医連診療所が長い時期、民医連の亜周辺に位置づけられてしまったことから、かえって改革の上での優位性を獲得してしまったのだと思っている。

**どこが改革の震源になるかは、それが亜周辺にしかないという以外には予想はできないものだ。

|

« 民医連 韓国医療視察ツアーのまとめ 「韓国で出会った言葉と、考えたこと」 | トップページ | 色平哲郎先生や藤沼康樹先生の話を面白く聞いた診療所長交流集会 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 民医連診療所集団の発見・・・改革は亜周辺(ウォーラーステイン)から:

« 民医連 韓国医療視察ツアーのまとめ 「韓国で出会った言葉と、考えたこと」 | トップページ | 色平哲郎先生や藤沼康樹先生の話を面白く聞いた診療所長交流集会 »