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2013年11月21日 (木)

2013/11/23 法人理事会挨拶を執筆中

20131123日理事会挨拶                    

私の全日本民医連業務の都合で祝日の理事会とさせていただきました。お詫び申し上げると同時にご協力に感謝いたします。

「勤労感謝の日」の起源は、祭日につきものの皇室行事とはいえ、天皇の政治支配に比較的関係の薄い新嘗(にいなめ)祭でしたので二重に申し訳なく思っている次第です。(これが建国記念日でしたら、休まないのがむしろ当たり前で、お詫びなどは申し上げないのですが)

さて、情勢は緊迫しています。

社会保障制度改革の実施スケジュールを下の表のように定めたプログラム法案が19日の衆院本会議で自民、公明両党の賛成多数で可決され、参院に送付されました。

介護保険に関しては、15年度から高所得者の自己負担割合を1割から2割に増やし、軽度者向けサービスの市町村事業移行を開始して、要するに要支援は介護保険から追い出す。政府は、このための介護保険法改正案を来年の通常国会に提出することになっています。

 また、1113日には生活保護改正法案と生活困窮者自立支援法案が参議院本会議においても可決されました。この法案は、生活保護申請を困難にし、親族の扶養義務を強化する大悪法ですが、衆議院で可決されれば成立することになります。

 この悪法成立以前から、生活保護を申請した人の親族に対して各地の自治体が、親族の援助が保護受給の要件であるかのように書いた書類を送りつけて申請をしめ出している問題が起こっています。これには小池議員を先頭に共産党が追及して、厚生労働省は8日、「扶養義務が保護を受けるための要件であると誤認させるおそれのある表現となっていた」と認め、「可及的速やかに改善を図る」よう求める事務連絡を全国の自治体に出しました(資料1、資料2)が、まさに悪法が先取りされている状態です。悪法成立を何としても食い止める必要があります。

ご存じのように、秘密保護法案は国民の大多数が反対している中で進行が急ピッチです。自衛隊や米軍の基地がある呉市や佐世保市あたりでスケッチをしていたら逮捕されるという事態が来ないよう反対運動を急速に強めなければなりません。(資料3 漫画 こうの史代「この世界の片隅に」)

こういう事態に負けることなく元気よく待合室での抗議ファックス運動などを企画する、そういう医療生協拡大月間にしたいと思います。

 そういう中で、うれしい話もあります。1116日、17日と私も責任者の一人として全日本民医連の診療所長交流集会を開催したのですが、そこで再会した知り合いの先生が20153月に山口民医連に赴任してきくれそうです。

 2015年春は家庭医学専門コースの研修に出ている松本先生が研修を終わるときでもあります。また2016年には奨学生である東海大学医学部生のK君が卒業して宇部協立病院で研修を開始すると言っていますから、2015-2016を一つのヤマにして、仮称「山口民医連 総合診療研修センター」の立ち上げなど、夢のある将来構想をしっかりと築かねばならないと思うところです。

 

それにも関連して、1116日、17日の診療所長交流集会で聞いた話がものすごくおもしろかったので、以下に少しメモしても見ました。

本当はもっともっとたくさんあったのですが厳選しました。

○医学生が見学に来ていて、風邪の患者ばかり続けてきたとき、「今日はつまらない症例ばかりでごめんね。昼からの訪問看護同行は面白いから期待していて」というのは最低。

風邪の診察の中で、重病を見落とさないきちんとした診察法と合わせて、なぜ、その時、その患者が、ほかでもないこの診療所を受診したかも浮かび上がらせないといけない。そうすると、仕事を掛け持ちして子供を養っていて、この時しか受診機会がなかったシングルマザーの生活実態や、何カ月も我慢しているほかの訴えも発見できる。学校に適応できなくて困っている少年の相談相手にもなれる。

風邪ぐらい、医学生に自分の診察を見せるいい機会はない。悲惨な環境の中で在宅医療に耐えている高齢者を見せれば、学生が診療所に飛び込んでくるなんて思うのは、怠け者の自己合理化だ。

○在宅患者を増やすコツは地域のケアマネを招いて勉強会と称し、雑談会を定期的に繰り返すこと。勉強会のテーマは認知症でも、緩和ケアでも何でもよい。

診療所長は住民に溶け込み住民の生活を知ることが第一という意味では、商店街の八百屋のオヤジと同じだが、地縁・血縁ばかり見ていては若い層との関

係は作れない。彼らが「うちらのコミュ(ニティ)」とよぶ「テーマ・コミュニティ」を積極的に発見し、接触していく努力が必要だ


○専門医志向の医学生とよくいうけれど、不安だからとりあえず専門医志向というほうが多数派だ。いくらでも働きかける余地はある。診療所の未来に絶望するな

○診療所長の相棒の事務長は誰が教育するのか。所長自らがするのか。法人に診療所事務長を教育できる力量があるのか。ここに全日本民医連診療所委員会の役割があるのではないか。

これらはむしろ職員に良く考えてほしいことですが、理事会でも考えていただきたくあえて紹介さていただきました。

では熱心なご討議をよろしくお願いします。

 なお会議に入る前に、1026日から30日まで韓国の視察に行ってまいりましたので簡単に紹介させていただきます。

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