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2013年11月29日 (金)

縣 英彦「オリオン座はすでに消えている?」小学館101新書、2012

自転車で病院から帰宅の途に就くのはたいてい深夜なので、国道190号線から南の周防灘に向かって緩やかに傾いている斜面の上に広がる大きな空には、夏はさそり座、冬はオリオン座がいつも輝いている。

それらを見ることが、西から東に坂道を駆け上がっていくときの僕の唯一の楽しみで、病院の業務の苦しさも忘れる時間になっている。

同じように赤くて明るい、さそり座のアンタレスとオリオン座のべテルギウスという一等星だが、アンタレスは僕から見て銀河系中心部寄りに、べテルギウスは銀河系の周辺側にほぼ同じ距離で存在しているので、それぞれ、夏、冬の主役を演じ分けられるのである。

その両方について詩に書いて、医療生協の機関誌に載せたことがある。恥を知らない人間はなんだってするという一つの例である。

ところで、最近、縣 英彦「オリオン座はすでに消えている?」小学館101新書を読んで、期待し始めたことがある。べテルギウスはいつだって超新星爆発を起こしてもおかしくなく、しかも地球にごく近い恒星なので、その明るさは想像もできないというのだ。

その瞬間をこの目でとらえたいと思って自転車に乗っているので、この前などは、ごみステーションに激突して転倒しそうになった。左膝が右の2倍くらいに腫れて歩きにくくなったのもそのせいである。

このように天体ショーは起こる前から健康に悪いのである。

実際に起こると、強烈なガンマ線が地上に降り注ぎ、もしかすると致命的な被害を受けるかもしれない。

というわけで、過度の期待に陥ることを人間性の名前において戒めつつ、今日も晴れていたら、東の空の一点を見つめて自転車に乗るのだ。

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