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2013年8月31日 (土)

TPPと米韓FTAに関する学習会

韓国から「健康権実現のための保健医療団体連合」ウ・ソッキュン政策室長(医師)とビョン・ヒェジン企画局長(社会学を学ぶ主婦)を迎えて開いた、山口民医連初の国際企画でもある、TPPと米韓FTAに関する学習会
通訳はいつも民医連がお世話になっているファン・チャヘ(黄 慈恵)さん。

台風15号による悪天候下でも100人が集まった。(小さな組織ではこの数でも大きな数なのですね)
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成功だったというのは、集まった人の数ではなくて、議論の深まりだった。

TPPが、グローバル大企業が国民国家を支配しようと押し付けてくる「影の憲法」だということがよくわかった。

最近、全国の郵便局でアフラック生命の商品を取り扱うようになったが、TPPが成立すれば、もはや、郵便局や国内生命保険の独自商品開発は許されなくなる。アフラックに莫大な損害補償をして初めてそれが可能になる。

また、先進医療保険に関してアフラックに市場を開放しているが、TPPが成立した時点で、アフラックに莫大な補償をすることなしに、その先進医療を公的保険に採用できなくなる。
TPPに先行して、すでに、日本の医療がグローバル企業に支配される条件作りは進んでいる。

いくら、政府が病院の株式会社化はしないと誓っても、それができる医療特区を作れば、簡単にその規制はすり抜けられる。医療の非営利性という原則のみが掲げられて、実は国中が特区だらけになっているということも起こりうる。

「TPPに反対する、trans Pacific な運動の連帯を作らなければならないし、そこで、最も期待されているのは規模の大きな日本での運動だ。」という
ビョン・ヒェジンさんの最後の訴えは本当のagitationで、涙が出る思いで聞いた。
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ところで以下のような記事を読むと、韓国が民主化されているというような印象は吹っ飛んでしまう。

秘密警察に等しい国家情報院が、大統領選挙ではパク・ウネ当選のため公然と不正を働き、今はでっち上げで政治犯を作るという事態だ。

『読売新聞

【ソウル=豊浦潤一】韓国の検察当局は30日、親北朝鮮の左翼政党「統合進歩党」の李石基(イソクキ) 国会議員(51)について、内乱陰謀容疑などで逮捕するための法的手続きを始めた。 

これに先立ち、韓国の情報機関・国家情報院は28日に李議員の事務所を捜索していた。 聯合ニュースによると、李議員はソウルで5月、地下組織メンバー約130人を集め、朝鮮半島有事の際に武装蜂起し、通信施設などを襲撃するよう扇動した疑い。

李議員は、北朝鮮の「主体思想」を指導理念とする革命を目標とした団体を結成したとして2002年に逮捕され、保守派から、北朝鮮の指令を受ける「従北勢力」の中心人物と目されている。 一方、李議員は30日夜、緊急記者会見を開き、「国家情報院のでっち上げだ。最後まで戦う」と疑惑を否定した。』


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