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2013年8月12日 (月)

雑誌「世界」2013年9月号 内橋克人×アーサー・ビナード「日本国憲法は最高級のレシピ本!」

ビナード氏「ぼくは学者ではないので、相手が納得することを最初からあまり望んでいないんですね。『分かった』と言われれば嬉しいけれども、ぼくが理想として思い描いているのは、話を聞いて納得するのでなく、徹底的に疑(うたぐ)るようになること」149ページ

とあるように、この対談でのビナード氏の発言の真偽を自分で調べるように挑戦されているように感じた。

それは以下のような点である。

例によって〇はビナード氏の発言を僕なりにまとめたもの、*は僕の恣意的な感想である。

1原爆、米国憲法

〇マンハッタン計画の核兵器開発の主流は、綺麗に円形にならべた爆薬を同時に爆発させて、その真ん中に置いたプルトニウム239を巧みに圧縮して核分裂をおこさせるタイプであって、1945年7月16日の世界初の核実験も、8月9日の長崎原爆もそのタイプだった。

〇これに対して、広島原爆は、少量のウラン235を2分割して詰めた砲弾の先端に爆薬を仕掛けて、その爆薬の爆発で分割されたウラン235が合体し核分裂反応が起こるという簡単な構造だった。(イランが作ろうとしているのもこの簡易な砲身型だとされている)

〇広島型原爆はプルトニウム原爆開発という主流から見れば行きがけの駄賃のようなもので早期に使用可能だった。だから、アメリカが原発を戦争早期終了用の手段としたかったのだったら、1943年に東京とベルリンに1発づつ使えばそれで十分だった。したがって、戦争の早期終結のため広島に原爆を使ったと言うのはウソである。

〇現地実験としては長崎原爆が本流で、資料収集も長崎の方が用意周到である。広島の原爆投下は、長崎実験の煙幕だったのだろう。

内橋氏「『原爆は必要だった』という筋書きは、いまの従軍慰安婦『必要論』と同じように巧みに作られてきた」

〇マンハッタン計画は米国憲法違反のプロジェクトだった。

2 日本国憲法 TPP

〇TPPは日本国憲法を解消する装置として準備されている。

〇日本人の労働の成果は、アメリカの膨大な国債返却のために奪い取られている。日本経済への刺激はアメリカの富のための「フォアグラ目的のアヒル飼育」と同じ。

*9条が米日軍産複合体の利益を損なう時は、9条自体がISDS条項の対象とされるのではないか?

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