今、聞きたいのは、まっさらなところに、全く新しいコンセプトで若い医師達が病院を立ち上げたという話。
それは31年前の自分達の再現でもある。50床の病院を山口県宇部市に建てた時、僕は30歳だった。
あんな若い医者達がやっている病院は危ないと地域から言われながら、地域になんとか根を張ってきた。
だが、今、求められているのは、その延長線上にあるものではない。それはもうなかったものとしていいから、自分たちで自分たちのめざす医療を展開しようとすると若い人たちの集団が生まれて来ないものか。
一人、一人、個として離れて行ったあれこれの医師の顔を思い浮かべながら、彼らが集団で何かを作り上げる気になる仕掛けを、もう遅いのかもと思いながら考えている。
そのヒントを僕が差し出せるものかどうかはわからないが、これはやってみる以外に運動の活路がないという切迫した問題なのである。
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