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2013年7月12日 (金)

雑誌「治療」2013年5月号 特集「臨床推論! デキル先生ってどうやって診断しているの?」

今日は週1回の小野田診療所勤務。結構忙しく、モノを書いている暇はないのだが、雑誌「治療」2013年5月号 特集「臨床推論! デキル先生ってどうやって診断しているの?」の中で亀田ファミリークリニック舘山の岡田唯男先生が書いていることがあまりに印象的なので、抜き書きしておきたくなった。

    〇1025ページ。
  医師の時間のないことについて。
それは日本に限ったことではない。
アメリカのプライマリ・ケアの
現場での調査。
  来院患者全員に十分な保健予防対策をするには1日7.4時間必要
  来院患者全員に10のコモンな慢性疾患について対策するのに、それが全員安定した状態だったとしても、1日3.5時間必要。

これだけで10.9時間が必要なのだから、すでに1日の労働時間を超える。

患者が求める4つの医療カテゴリーの残り二つ、急性疾患医療、緩和ケアに使う時間を医師はどうすれば確保できるのだろう?

*逆に言えば、急性疾患やがん患者も診ていると、保健予防や慢性疾患コントロールが不十分になるということである。

それは重大な合併症を発生させたり、致命的な診断の遅れを生んでしまう。去年内視鏡で異常がなかったように見えた胃に、今年は進行癌を見つけて途方に暮れたことのない医師がどこかにいるだろうか?

〇臨床医は10人の患者あたり3.2個の疑問に遭遇するが、それについて勉強する時間は1日2分しかないという状況でもある。2分では何も分からないから、大抵の臨床的疑問は解決されないまま忘却されていくということである。

  **こういう状況の中では、①見逃し、②診断の遅れ、③誤診という三つのミスはどうしても起こってくる。僕の医師としての経歴も、この三つの連続であったといってよい。

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