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2013年4月 2日 (火)

新しい段階のヘルス・プロモーションの名称がない・・・「正義のためのHP」(health promotion for justice HPJ)はどうだろうか

アマルティア・センの思想によって主導された「健康権をめざすための健康戦略」の名称を考えてみた。

そのまえに健康戦略にも歴史的推移があること認識しなければならない。

第一段階は「プライマリ・ヘルス・ケア」PHCだった。これは医学生物学的側面が強く出て、おもに感染症対策に限定したものに終わった(部分的PHC)。住民の社会参加による健康創出というインセンティブづくりに失敗したといえる。

第2段階はヘルス・プロモーションHP。理念的にはほぼ完成していたが、実践の手掛かりを得られず、新自由主義的グローバリゼーションの大波の中で、アメリカの「ヘルシー・ピープル2000」、日本の「健康日本21」のような、生活習慣偏重、個人のエンパワーメント重視、健康の自己責任論に陥って失敗。

*僕にはWHOのなかのヘルス・プロモーティング・ホスピタル(HPH)推進事務局長である、デンマークのハンヌ・ターネセンさんが民医連を通じて日本に紹介したHPHはまだこの段階にあると思える。

第3段階は、ヘルス・プロモーションが、社会疫学という武器を得たことにより、健康を決定する最大の要因である「健康の社会的決定要因」SDH(→ソリッド・ファクト)に沿った前進方向を発見した段階。

マイケル・マーモットさんがその主役だった。

これで初めて健康戦略や健康権が、主観的努力目標や願望から、科学的根拠をもった獲得目標になった。

しかし、第3段階の名称がまだない。「新ヘルスプロモーション」では内容を表さない。

SDHヘルスプロモーション(HP-SDH)でいいかもしれないが、多くの人の心を捉えられない。

包括的HP(CHP)だとお役所的だ。科学的HPだと科学的社会主義の影響が現れすぎだ。

「正義のためのHP」(health promotion for justice HPJ)は僕の心情にピッタリだが情熱的すぎるかもしれない。

いずれ、WHOが良い名称を考えてくれるのだろうが。

*上記を英作文してみた。恥を覚悟でアップしておく。

I am thinking about    new  name  for new stage of the health -strategy to aim at the right to health  that had been initiated by Amartya Sen's thought.

It is necessary to recognize that there is a historical transition  in WHO's health -strategies.

The first stage was "Primary health care" PHC. This went out strongly a medical biology side, and ended in   infectious disease control (partial PHC)only. It can be said that it failed in the incentive-making of health- creation by resident's social participation.

The second stage is Health promotion HP.Though it almost completed in the idea,the clue of practice was not obtained, it fell  into  self-responsibility theory  and  overemphasis of   empowerment  individual lifestyle like Japanese "Healthy Japan 21"  and United States' "Healthy people 2000"   in  the large wave of neoliberalism globalization, and it failed .

The third stage is  on the epoch where the Health promotion discovered the direction of advancement along "Social determinats of health" SDH (→ 'solid facts') that is the maximum factor to decide health by obtaining arms of social epidemiology.

Michael Marmot  is the leading person of this movement.

By it  health-strategy and the right  to health  hado become the acquisition targets with the scientific basis from the subjective effort target and the wish .

However, there is no name  for the third stage yet. The content is not reflected in "New Health promotion".

SDH Health promotion (HP-SDH)  can not catch a lot of people's hearts .

ComprehensiveHP(CHP)is too official.

Scientific HP is like the scientific socialism.

Might "HP for the justice"   be too passionate ?

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