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2013年4月13日 (土)

県立中央病院を訪問・・・「先生のミッションは何ですか?」

金曜日の午後、県立中央病院に自治医科大学グループのリーダーのH先生とN先生を訪問した。二人とも40歳前後の気鋭の医師である。

用件は、先日も文案をここにアップした、県内の中小病院と診療所のネットワークで総合診療医養成の研修プログラムを多種多様に立ち上げようという相談だ。

山口県での総合診療医養成を活発化させ、県の医療を県内で自前に養成した総合診療医を核にして再構成するにはどうしたらいいのか、というのが僕の問題意識である。

へき地研修は自治医大グループが築き上げたプログラムがある、在宅医療は僕たち民医連が作ってきたプログラムがある、それに大学が準備するだろう病院総合医的なプログラム、そういうものがそれぞれ独自性を持ちながら相互乗り入れも可能な山口県内の恒常的な連絡会、あるいは総合診療医をめざす青年医師のキャリア形成サポートセンターがどうしたら出来るだろう、という趣旨で意見交換した。

「これが出来上がったら、自治医科大学が不必要になるかもしれない」

と僕が冗談に言うと、H先生は真顔で

「自治医科大学は創立当時から、全県に医科大学ができるようになったら10年で不要になると言われていたのですよ。しかし、結局、いまだにへき地医療は自治医科大学でしかできない状況が続いています。いったいう、それはなぜなんでしょうか」

と答えた。それもそうだ、と考えているとH先生は

「へき地医療は僕たちのミッションだから総合診療医養成を自分の仕事と考えていますが、都市部の民間病院にいる先生がなぜこの問題にこんなに熱心なのですか。先生のミッションは何なのですか?」

とたたみかけて質問してきた。こんなに真正面から、自分のミッションについて質問されたのは初めてである。

ふむ、これはどう答えたらいいのだろう。

確かに、60歳過ぎた初老の医師が何度も訪ねてきて、県内に総合診療の研究会を作ろうと言ったり総合診療医養成プログラム立ち上げのための講演会を一緒に企画しようと持ちかけるのは怪しいかもしれない。

何かのブローカーや医師斡旋業者の手先と思われているのかな。少し考えて、次のように答えた。

「一つは、都市部の貧しい人に寄り添う、ということでしょうか。それから、もう一つは、大学から自立した形で、最初から民間の中小病院の中にあって徹底的に住民に顔を向けた医師を生みだしたいという希望でしょうか」

とっさの回答でうまく言えなかった気がした。

「あなたのミッションは?」と訊かれて 

「へき地医療です」と答えるのと同等なくらいわかりやすく、混じり気のない答えを民医連医師として常に用意しておく必要を切実に感じた。

まさか日本革命と答える訳にも行かないし。

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