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2013年4月26日 (金)

社会保障制度改革国民会議、民医連に正面から挑戦状をたたきつける

4月22日発表の第10回社会保障制度改革国民会議
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kokuminkaigi/

の論点整理
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kokuminkaigi/dai10/siryou1.pdf
...
を読み始めると、最初の段落で目が点になった。

簡単にいえば、いつでもどこでもお金の心配をせず良い医療をめざすのはやめた、これからは、必要なときに適切なところで適切な医療を最小の費用で受けるように国民は努力せよ、というのだ。

これが当たり前のことを言っていると思ってはいけない。

「不必要なときに医療を求めてはいけない。
必要か不必要かは診察の結果で政府が判断する。
ただの風邪なのに夜なかに急に心配になって急患としてくるは、
不必要な受診と認定して医療費の保障はしない。
まして救急車で来たら救急車料を自分で払ってもらう」

「医療を受けようとする時はその病気に適切な医療機関に行かなくてはいけない。
適切な医療機関かどうかは診察の結果から政府が判断する。
胃がんが心配といって専門機関にやってきて胃がんが見つからなけければ
適切でない医療機関を受診したと認定して
医療費の保障はしない」

「適切な医療内容でなくてはならない。
適切な医療内容は政府がガイドラインで指示する。
高齢者の肺炎に高い抗生物質を使う、呼吸困難に人工呼吸を開始する、高齢者の腎不全に透析を開始するなどは適切でない医療内容だ。
これには支払わない。」

「医療費が最小になるように医者も患者も努力すべきだ。
麻生副総理がつねづねおっしゃるように
酒や煙草をやりたいだけやって体を壊した場合は
無駄に医療費が増えるような振る舞いだと認定して、罰する。
同時に患者は全ての医療に当然費用を負担すべきだ、無料なんてもってのほか」

要するに、生活条件の改善や、保健予防の大切さを否定して、民医連に挑戦状をたたきつけたわけだ。
ただ、少し相手サイドに立って解釈すると、こういう政府規制の強化は新自由主義とは微妙に違う。
純粋に新自由主義的になれば、公的皆保険制度をやめて、アメリカのように私的健康保険に切り替えようということになるだろう。
「こうした規制を受け入れてくれないと、新自由主義の中で、国民皆保険制度が守れないよ、そこを理解して何とかして」
と言ってくれているのかもしれない。
敗北主義的皆保険主義とでも名付けるべきか?

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