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2013年4月 4日 (木)

児玉聡「マンガで学ぶ生命倫理」化学同人社2013

イチロー・カワチ他「健康格差と正義  公衆衛生に挑むロールズ哲学」児玉聡監訳 勁草書房 2008
http://www.keisoshobo.co.jp/book/b26953.html

のやや詳しい書評を名古屋の南山大学倫理学研究所の紀要に、東大の川本隆史先生の勧めで書かせてもらったことをきっかけに知り合いになった(当時は東大健康科学講座 医療倫理学にいた)児玉聡さんから彼が最近出した
http://www.amazon.co.jp/マンガで学ぶ生命倫理-わたしたちに課せられた「いのち」の宿題-児玉-聡/dp/4759815422

を送っていただいた。

分かりやすい上に最新の解説が付されているので、しばらく周囲に宣伝していきたい。
将来は医師や看護師になりたい高校生と一緒に若い医師や看護師が生命倫理、医療倫理を考えるための最適のテキストである。
児玉さんは最近京都大学准教授になっているので、京都民医連の研修担当者はぜひこの情報をチェックしておいたほうがいいのではないだろうか。

なお児玉さんには他に、ちくま新書「功利主義入門」
http://www.amazon.co.jp/功利主義入門-はじめての倫理学-ちくま新書-児玉-聡/dp/4480066713/ref=pd_bxgy_b_img_y

という著書があり、(そのことは東京健生病院院長の根岸医師から教えてもらったのだが)、人間の脳の異なる部位で行われている認識System1と認識System2のもたらす結論のズレが、人間に倫理問題として意識されるのではないかという発想を教えてくれるものだった。
それはイチロー・カワチさんも「行動経済学」という講義で触れていたことである。

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