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2013年3月 7日 (木)

医療を生活の中に「埋め込む」

昨日は感染性腸炎でようやくの思いで診療と会議をこなして、珍しく12時前に就寝するという具合だったのだが、おかげで、今日はほとんど回復した。
午後からは、山口民医連として、福岡県連の塩塚さん(全日本民医連の事務局次長)に講師を依頼して、「中小病院交流集会があきらかにしたもの」という学習会を開く。

僕は発言を予定していなかったのだが、坂田県連副会長が病棟業務で学習会に出席できないというので、急に閉会挨拶をすることになった

この程度のことは学習会の模様を見てアドリブでやればいいようなものだが、根が小心者なのでどうしてもあらかじめ原稿を書いてしまう。

今書いたのは以下のようなもの。

「いくら病院の中をきれいに整備しても、座って患者さんが来るのを待っている姿勢でいては、今のような社会の危機に対し何も役立つことはできません。

だからと言って、『自宅は病室』『道路は病棟の廊下』と唱えて町の中に出て行っても、それは『社会を病院化する』ということであり、医師の権威の及ぶところを増やすだけで、住民の幸福につながるとは思えません。

それとは逆に、住民の生活の中に病院や診療所や各事業所をしっかりと『埋め込み』、住民の生活全体の質を向上させる道こそ僕たちのめざすものです。
(*この「埋め込み」という言葉はカール・ポランニーを意識して使っているのですが・・・)

それを、いまはネットワークという簡単な言葉で表現しています。また。医療を社会の中に埋め込む方法は健康の社会的決定要因を知ることの中に発見の鍵があります。

そのネットワークのために、まず法人内の各事業所間の協力を、病院を軸に生き生きと構成する必要があります。
情報技術ITはそれを成りたたせる物質的な基礎だと思えます。

そこで、『中小病院交流集会』の成果を全県連で学ぶというこの企画が出来上がったのですが、その趣旨は幾分なりとも伝わったでしょうか?」

自分で読み直しても少し挑戦的で、かつ分かりにくいのですが、これを滑舌悪く話すので、何か儀礼的な挨拶だったと見逃されるでしょう。
自分で読み直しても少し挑戦的で、かつ分かりにくいが、これを滑舌悪く話すので、何か儀礼的な挨拶だったと見逃されるだろう
*実際には、学習会全体の流れを見て、アドリブで全く違うことを話すことになった。まぁ、そういうものである。

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