« いまや改憲の危機は突然現実化する・・・2012.12.16総選挙を振り返って | トップページ | 若手政治学研究者 木下ちがや氏とのFacebook上の対話・・・僕が勘違いしたようだが »

2012年12月18日 (火)

東海大学病院のみなさんに告ぐ:抗凝固剤ワーファリンと抗真菌剤フロリードゲルの併用について

神奈川県から用事で宇部に来た人。主訴は「吐血と下血」

しかし病歴が複雑。

①東海大学病院神経内科で重症筋無力症にステロイドを投与中。

②別の病院の循環器科で大動脈弁置換後のためワーファリン投与中。

③ ①のステロイド投与中のため食道カンジダ症を生じ、東海大学病院消化器科で抗真菌剤フロリード・ゲルを処方された。

三つの診療科の間に互いに連絡なし。

フロリード・ゲル投与後間もなく宇部に来て、吐血と下血のため僕の外来へきた。お薬手帳は持っていなかった。

緊急大腸内視鏡では横行結腸の広範な粘膜下出血。

その前の上部消化管は異常なし・・・では「吐血」って何?

入院後喀血して、右肺が血液のため白くなっていた。

このとき、PT-INRが13.5(ふつうは2.0前後で治療)という驚くべき数字だということに気付いた。

これで喀血と下血はワーファリンの過剰作用による全身出血と分かった。

それ自体はビタミンK剤ケーツーの注射で治療できた。 

ことの全貌が僕に分かったのは、明日の退院を控えた今日。

苦労して取り寄せた、神奈川の両病院にまたがる三つの診療科の病名と処方だけのような簡単な診療情報提供書を突き合わせていて、ついに原因を発見した。

◎ワーファリンと抗菌剤の併用は、抗真菌剤フロリードゲルも含めて、とんでもない作用増強に至るのだ。

◎フロリード・ゲルとワーファリンの併用の危険性
は、すでに2008年に民医連内から報告があった、と今年の民医連新聞11月5日号に載っていることを薬局から教えてもらった。・・・民医連のみなさん、民医連新聞を読まないといけません。

ここで本人に改めて聞くと、フロリード・ゲルを服用し始めて数日で下血が始まったという。「最初からそう言いなさい」というのは無理な話だけど。

遠い神奈川の2病院3診療科に、「君たち、これからはちゃんと連携しなさい」と、きつめの口調の診療情報提供書を3通書いた。

|

« いまや改憲の危機は突然現実化する・・・2012.12.16総選挙を振り返って | トップページ | 若手政治学研究者 木下ちがや氏とのFacebook上の対話・・・僕が勘違いしたようだが »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 東海大学病院のみなさんに告ぐ:抗凝固剤ワーファリンと抗真菌剤フロリードゲルの併用について:

« いまや改憲の危機は突然現実化する・・・2012.12.16総選挙を振り返って | トップページ | 若手政治学研究者 木下ちがや氏とのFacebook上の対話・・・僕が勘違いしたようだが »