「新しい福祉国家」が、新しい理由(渡辺 治による)
このブログの8月14日の記事に書いたことだが、今朝読み直すと、自分でもすっかり忘れていたので再録しておくことにした。
渡辺治さんたちは新しい福祉国家を提案している。
それが「新しい」と称するには理由が3点ある。
従来の(ヨーロッパの)福祉国家とどこが違うか、ということである。
*は僕の意見である。
一つめは、軍事同盟と無縁だということである。
*ヨーロッパの福祉国家は兵役・戦争協力との交換だった。
二つめは新自由主義と闘って勝ち取るということである。
*ヨーロッパの福祉国家は反ファシズムと戦って勝ち取られたものだった。
三つめは、その制度の確立過程は資本から被害をこうむっている高齢者、自営業者、農民、中小企業など広範な勢力によって担われ、そこには共産党も参加していることである。
*ヨーロッパの福祉国家は(共産党とは一線を画す)労働組合と社民政党政権によって作られた。
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