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2012年12月21日 (金)

僕のマイナーな革命組織論: 医療者と住民の同盟について

今日、山口県山陽小野田市にある小野田診療所のリニューアル建設委員会に出席。少し前から、組合員委員と意見が一致していなかった問題で何とか合意に達した。

昔から、僕は医療生協に身を置きながら、組合員理事と激しい議論を起してしまうタイプの医師理事として過ごしてきた。

組合員理事が労働組合で習い覚えた作法をそのまま医療生協に持ち込んで来るのに反発したこともあったし、医師や看護師や病院に依存的なくせに攻撃的な消費者権利意識に満ちた組合員理事に嫌悪感を隠せなかったこともある。

おそらく民医連内純粋培養で実は世間を知らない僕と、生活者として矛盾に満ちてもいる組合員理事のそれぞれの進んだ所、遅れた所がモザイク状にまじりあう所で反感や摩擦が起こっていたのだろうと思う。

レーニンが何度も言っていることで、次第に僕の中で重くなっているのは、労働者階級と農民階級の同盟の本質的重要さである。その同盟の継続は約束されたものではないので、二つの階級が離反する時は、両者とも没落するとレーニンは考えていた。

(ただ、その離反は差し迫っていない、それよりも目下の問題は独裁者スターリンの事実上の反乱だと、意識を失う直前の彼は考えていたのだが)

民医連にとって、事業所職員と共同組織構成員が同じ関係にある。社会的な位置の違うこの両者の同盟こそ民医連を民医連たらしめている物質的基礎で、両者が離反すれば、民医連は没落するのみである。

したがって、僕としてはもっと細心で注意深く、この同盟を本質的に深めることのできる理事長であることが当面の課題である。

今日はさしたる衝突もなしに会議を終えられて本当に良かった。

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