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2012年11月16日 (金)

岩波ブックレット 加藤周一 凡人会「いま考えなければならないこと 原発と震災後をみすえて」2012年11月

出張先の昼休みに岩波ブックレット 加藤周一 凡人会「いま考えなければならないこと 原発と震災後をみすえて」2012年11月を買いに行く。これから先、加藤周一の名前のついた新刊はきわめて限られて来るので、とても貴重なものだ。

この間、凡人会代表の小川与次郎さんから「はじめに」のところで、加藤周一 凡人会「ひとりでいいんです」講談社2011の感想を書いた僕のブログから一言だけ引用したいという連絡があったので、そこだけまず確かめた。誰でも書くような一言なのに、わざわざ承諾を求めてきた小川さんの律儀さはどこか加藤さんにも似ている気がする。

内容は大半知っていることである。 それでも初めて聞く話もあり、メモしておくことにする。

11ページ 太平洋戦争末期、東大病院の医局で、加藤さんは犬鍋を食べていた。

16ページ 若い人には直接の戦争責任はないが、戦争を生み出した文化を改める、軍拡をしない、戦争放棄を謳った憲法を守るという「戦後責任」はある。

30ページ 参議院の憲法調査会でガンジーの非暴力抵抗についてしゃべった。

44ページ 文学者と話すのはむつかしい。安部公房も何を言っているのかわからなかった。

46ページ 竹内好は日本のことは深く理解していたが、西洋を理解せず、にもかかわらず、加藤を西洋主義者と批判したので、その部分は議論が粗いものとなった。

これは、別に新しく知る話ではなく、雑誌「現代思想」の加藤周一特集号の中心でもあったわけだが、改めて、竹内と加藤の対比が加藤がよく理解する上で有効な方法だということを感じさせられた記述だった。

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