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2012年10月22日 (月)

私の立ち位置

資本主義世界を中枢、半周辺、周辺に分類するウォーラステインの世界システム論にならっていえば、民医連は医療世界の周辺にあり、私は民医連のさらに周辺に生きて医師生活を送ってきた。二重の周辺に僕はいるのである。

世界を変える力はそれなりの力を持つ半周辺から生まれてくるのだろうか?それとも半周辺は中枢に向かうことしか考えていないので、本当に世界を転覆する(upset)力は周辺のみに存在するのだろうか?

ともあれ、「中枢から見える全体の様子」を中枢の出版する新聞や雑誌から学びながら、地方中小病院の日常診療から発見される「周辺からしか見えない全体像」をそれに対比させることを通じて、世界を変える力を見つけて行くことしか、僕には生きがいは持てないのである。

だが、僕よりもっと周辺に位置する人がいる。僕の法人の介護職員などは三重の周辺にいると言ってよいだろう。

本当に世界を爆破する(explode)力は彼らから生まれてくる。

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