山口県知事選挙:全日本民医連から山口民医連に激励の呼びかけ
終盤にさしかった山口県知事選挙について、全日本民医連理事会は飯田哲也氏支持を決議して、藤末会長名で山口民医連に脱原発の知事誕生をめざそうと以下のような激励文を送ってくれた。なるべく多くの職員に早くこれを届けたい。
なお27日には福岡民医連から応援の人たちもやってくる予定である。
山口県民医連の仲間のみなさんへ
~脱原発知事を誕生させよう~
今、日本中が「山口」の動向に注目しています。それは、国民の「怒り」の焦点である「脱原発」と「オスプレイ」の問題が山口に集中しているからです。その最中の7月29日、山口県知事選挙が行われます。
脱原発を明確に示している飯田てつなり氏と懇談され、県連理事会として推薦決議をあげられたことに全日本民医連理事会は敬意を表するとともに、全日本民医連理事会としても推薦決議をあげました。
7月16日に東京・代々木公園に集まった17万人の集会は今世紀最大のものです。またこのとりくみに呼応して全国数十カ所で脱原発を求める集会が行われました。毎週金曜日首相官邸前で午後6時から8時までの2時間行われている抗議行動には週を重ねるたびに多くの人が集まり、押さえることは出来ない状況です。国民の8割が原発のない社会を望んでいます。にもかかわらず政府は原発稼働も上関原発建設を断念していません。
さらに7月23日には国民の怒りを無視して、米軍海兵隊岩国基地に世界一危険な軍用機であるオスプレイを搬入しました。オスプレイは沖縄、岩国さらに三沢、厚木などを拠点に全国7ルートで超低空(地上60m)での訓練を繰り返すとしています。この軍用機は“未亡人製造機”ともいわれ、相次ぐ墜落事故で多くの死者が出、2006年から5年間で58回も事故を起こしている危険なものです。アメリカでは大統領を乗せてはならない軍用機とされているほど危険なものです。今、国中がオスプレイの配備反対の声に包まれています。
8月5日には10万人規模で普天間基地即時返還・オスプレイ反対を求める県民集会が「オール沖縄」で行われます。7月29日には「脱原発・再稼働反対」大規模な国会包囲行動が予定されています。
そうした最中に行われる山口県知事選挙で必ず「脱原発」「オスプレイ反対」の知事を誕生させましょう。新聞報道によれば、まだ半数が投票にいくか、だれに入れるのか決めていないと言われています。最大の課題は「無関心」です。150年前の明治維新は、長州、薩摩から始まりました。先に行われた鹿児島県知事選挙では、脱原発を掲げる候補があと一歩というところまで肉薄しました。山口では、必ず「勝利」しましょう。そのことが、まったく民意を反映しないこの国を大きく変える第一歩となります。
私たちもそれぞれの地域で奮闘します。山口民医連の仲間に連帯します。あと数日間、ともにがんばり抜きましょう。
2012年7月25日
全日本民主医療機関連合会 会長 藤末衛
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