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2012年6月13日 (水)

「病院の外=地域」ではない

30年くらい昔、30歳になるかならないかの青年医師だった僕は、周囲で連発される「ともかく地域に出よう」という掛け声の「地域」という言葉の意味が「病院の外=地域」でしかないことに腹を立てていた。

そののっぺりした、浅い捉え方にある時急に我慢できなくなって

「地域はただの住宅の並びではないではないだろう。

営業者の生産の場、労働者の労働力の再生産の場として、熾烈な階級闘争が闘われている現場だ。

みんな、そう思って、『地域』と発言しているのか?

地域は階級闘争という目を持たない限り

立体的には見えてこないのだ!」

と、ある会議で怒りながら発言した

その発言を、同じ病院に勤めていた年長の女性の友人が別の場で紹介してくれたところ、

その場にいた年寄りたちは「ほーっ」と言って

「お医者さんがそんなこと言うかねぇ」

とからからと笑ったと、友人から聞いた。

今考えてみると、捉え方が浅いというのは、周囲でなく、自分だったのだが、

それでも、あのとき僕も

一介の医者から地域に暮らす住民にはなった、と思っている。

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