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2012年6月17日 (日)

日本共産党は一刻も早く3月18日の主張「がれき広域処理を進めることは必要だ」を改めるべきだ

被災地のがれき問題について考えていると、日本共産党の地方議員の大半がしんぶん赤旗2012年3月18日の主張にしたがって「ぼう大ながれきを処理を被災地だけで行うことは困難だ」「広域処理が必要だ」と主張している。

これは、被災地に資金を投下して専門的な処理施設を作れば、がれきを外に持ち出すことなく被災地で十分処理できる、広域処理はゼネコン、運送業界への利益供与の隠れ蓑だという多くの人の意見と異なり、共産党の信望を落としてきた。

しかし、日本共産党宮城県会議員団のブログでは次のように述べている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三浦一敏議員(石巻市選出)の、ガレキ処理問題に関する一般質問=5月24日=の概要を紹介します [2012年06月01日(Fri)]


 私は議第129号議案、気仙沼処理区災害廃棄物の工事委託契約の締結について、いくつかの質問を行います。

(1)まず冒頭申し上げたいことは、気仙沼の災害廃棄物処理が震災から1年2カ月以上経過し、一番最後の入札案件となったことについて、なぜこれ程までに遅れたのか伺いたい。

(2)22000戸の仮設住宅を大手プレハブ建築協会へ丸投げ発注、そして苦情が殺到、追加工事を次々やることとなりました。
 それに続いて、大量のガレキ処理を地元を無視し、代表企業は工事評点、1500点以上・出資50%以上を条件に大手ゼネコン中心のJV方式で、ブロックごと発注をしました。
 緊急時だからスピード感が大事と知事は強調してきましたが、5月7日現在、進捗率はたったの12、9%しか処理できていない現状は、一体どういうことか、今や県政の最大の弱点と言っても過言でないと思うが、知事の考えをお聞きしたい。
 この解決に担当部まかせでなく、村井知事が率先してあたるべきと思うがどうか。

(3)過去最大のガレキ量と何度も言われてきましたが、県が受託した処理量1107万トンは、実は431万トンも減り、676万トンという大変衝撃的な数値が出てまいりました。
 ガレキが最も多い私の被災地・石巻は685万トンから半分以下の312万トンに激減しました。
あれだけ巨大な処理工場が本当に必要だったのかどうか問われます。南三陸も45%減であります。亘理と山元は逆転現象となりました。亘理は86万トン517億円(消費税抜き)で契約したが、50万トンしかなかった。一方、山元は51万トン315億円(消費税抜き)で契約したものが74万トンにも増えていたという矛盾です。大幅な契約変更を早急にやり、議会に報告すべきと思うがどうか。今回の気仙沼の処理量にはこの見直しがすでに反映されているのかどうか伺います。
 災害廃棄物の処理量にもとづいて参考業務価格の入札公告したのは県当局です。ガレキ量が石巻ブロックのように54%も少なく、685万トンでなく312万トンだとしたら、プロポーザルの方式も大きく変わったのではないかと疑問を持ちます。誰一人、入札審査委員はこのことに疑義を感じないのでしょうか。この際、県執行部は入札審査委員会、全員を集め、事の経過を説明すべきと思うが、いかがでしょうか。

(4)全国にお願いしようとしてきた広域処理、344万トン、それが114万トンしかなかった。そのうち75万トンは可燃系であります。放射能問題で、ガレキ受け入れで混乱している県外処理をお願いすることが、はたして適切なのかどうか、さらに森の防潮堤に活用するものを全くカウントしていない中では一層、不透明と言わざるをえません。県議会では議長を先頭に各県に要請に行きましたが、私も4月12日、日本共産党北九州市議団6名が石巻のガレキ視察に来た際、少量でもいいからぜひ処理をお願いしたいと要望した者として、とても納得できません。震災直後のガレキ量の推計はやむをえないとしても、1年以上経過した5月21日まで大幅修正が遅れた要因について、今回の気仙沼の契約案件とも関係してきますので、伺います。とくに実際の3倍以上の344万トンを全国に処理を依頼しつづけてきた知事はきちんと釈明すべきです。

(5)次にプロポーザルの審査委員の公表と透明性の確保について質問します。
 今回、全部のプロポーザルが終了したということで、一応審査委員名が公表されました。しかし、氏名公表だけで、肝心の誰がどう評点したのかが不明であります。
 入札が連続しており、審査委員に影響を与える可能性があるということで、全部終了するまで我慢してきました。
 自治体が発注する巨額の入札について、個人情報だから公表できないというのは当たりません。審査される委員の方々は、その程度の自覚と責任は負っているはずです。ぜひすべて公表すべきと思うがどうか。

(6)次に、今回提案されている気仙沼処理区の入札結果を見ると、大成と大林の差が、技術評価で24、17点と11、26点とダブルスコアの大差がついています。16項目中、業務実績だけ大林が上回り、他15項目は同点も含め全部大成が圧倒しました。運搬移動計画などは、入札をとる気がなかったのでしょうか、大林は0点。5委員すべてが0点であり、全く競争性が発揮されない「出来レース」ではなかったのか。昨年からまことしやかに「気仙沼は大成」との談合情報が流れていましたが、県はどのような対応をされたのか。またマスコミが報道しているように、4ブロックすべてで極めて組織的談合の疑いが濃厚と思うがどうか。また、大林のプロポーザルの中身を全議員に明らかにするよう求めたいと思いますが、お答えください。

(7)最後に、今回の処理場の1つである小泉地区では、二酸化炭素やダイオキシンの心配の声があがり、地権者ら8団体がガレキ処理事業などを手がける「復興事業組合」を立ち上げ、焼却でない「熱分解方式」を提案してきたと言われています。
 これに対し、県担当部は前向きな姿勢を示し、3月14日には、環境生活部長らに対し公害防止協定かあるいは熱分解処理の採用かを要請した際、「皆さんの要望は実現できるよう受託企業に要請します」と回答したと聞くが、事実かどうかお答えください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

北九州市の受け入れに日本共産党北九州市委員会が賛成したことについて、その原因となったと思える宮城県の共産党県議団の依頼自体がそもそも間違いだったと、当の宮城県議団が言っているのである。宮城側がお詫びすることが必要だろうが、北九州側も態度を改める必要がある。

すぐにでも、3月18日の主張は訂正するのが共産党らしい姿勢だと思う。

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