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2012年4月19日 (木)

現代の医師の二つの課題の関連ついて

具体的な医療実践の充実と、健康の社会的決定要因に焦点を当てた社会活動の二つが現在の医師の抱える課題である。

こう簡単にいってしまうと、二つの課題に医師は引き裂かれてしまうような気がする。

どのようにこの二つを統一していくのだろうか。

実は、この二つを統合しようとする医師を「総合医」と僕は定義したいのである。 単に、なんでも診断できるというタイプの医師としてではなく、である。

健康の社会的決定要因探求の結論は、日常的な医療へのアクセス以上に重要なことがあることを示している。そこだけみると、日常診療の充実は後景に退いてしまいそうだが、やはりそうではない。

日常診療に全身あげて打ち込むことを前提としたときはじめて、累々と重ねてしまう失敗の考察の中に健康の社会的決定要因が見えてくるのである。

そういうものでないと、どちらも本物ではない。医師以外には獲得し得ないその視点を示すことこそ、現代に医師の使命である。

僕は、「いつまで僕たちは崖の下の救急車、あるいは埋葬者であり続けるのか、崖の上では大規模な殺戮が起こっているのに」と僕らしくもなくアジテーションしてきたのだが、崖の下の救急車でなければ、崖の上から落ちてくる人に直接触れることはできないし、崖の上で起こっていることを想像もできないと、今こそ強調しておかなければならない。

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