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2011年11月27日 (日)

羽田空港で:テリー・イーグルトン「なぜ マルクスは 正しかったのか」河出書房新社2011を読みながら

JALの山口宇部路線は、宮崎路線などと同じように航空会社にとっては重要でないものらしく、たいてい地下のバスラウンジで待たされる。

古い羽田空港のバスラウンジはにぎやかだったが、バスの排気ガスが充満して最悪の待合室だった。いまはドアが二重になって排気ガスのにおいはかすかだ。

福岡路線が同じ階にあったので驚いたが、あまり人の乗らないスターフライヤー機だった。地域のヒエラルヒー、企業のヒエラルヒーはどこにいても見て取れるものである。

少し早く着くと、ほとんどだれもいない地階(滑走路面からみると1階か)の広がりに入っていくことがあって、すぐ上の階で繰り広げられている手荷物検査場の行列や喧騒がうその思われることがある。

この日もそんな日だった。

缶ビールを買って2時間近くをここで過ごす。テリー・イーグルトン「なぜ、マルクスは正しかったのか」河出書房新社2011という、もともと諧謔に満ちながら、翻訳のひどさがそれに輪をかけているので、全編抱腹絶倒となるという本が手元にあるので、2時間はかえって短いくらいである。

ふと、10歳くらいの女の子を連れた若い夫婦がその階に先に来てずっといるのに注目して、なんとなく観察している自分に気づく。

この家族にどんな未来が待っているかを測っているような自分。

ぼんやりした父親の風貌、娘に笑いかける母の笑顔。

僕のように、消費と人との付き合いが嫌で空港の待合室にひっそりいることを選ぶ人間は別にして、この親子はなぜ、こんなにも早く待合室に来てしまっているのか。空港の華やかな施設を子供に見せようともせず、だだっ広い空間の片隅に3人でい続けている。

どこかで見たような風景。

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