« 宗教って宗教専従者のものなのか | トップページ | 保団連地域医療交流集会(大阪)に参加 猪飼周平講演を聞く・・・健康権について追加すべきことがあるのに気づいた »

2011年10月22日 (土)

JDDW日本消化器関連学会週間を少しだけ覗いてくる・・・総合医と専門医のバランス良い養成のヒントだったかもしれない

JDDWと略称される大型学会が今年は福岡で開かれている。とても参加できる余裕がなかったが、なんとか空いた時間を見つけ、金曜日の午後だけ会場に入ってみることができた。

鎮痛剤で生じる腸病変の捉え方に関するパネルディスカッションと、ダブルバルーン小腸内視鏡を発明した自治医大の山本博徳氏の特別講演を聞いた。

山本氏の講演は面白く聞けた。自治医大の決まりで9年間の高知県での地域医療従事の後、突然独創的な小腸内視鏡開発を始め、難しさのためこれまでたいていの人があきらめていた全小腸の内視鏡観察を現場の手が届くものにしてしまったのである。

司会をしていた彼の恩師は、その一因に、地域医療をいったん中断してまでメーヨークリニックに出かけて獲得した彼の英語力の果たした役割が大きいといっていたが、ご本人は、人間の幸福のためにあるという地域医療の精神 (僕流に言うと、困っている人のためにこれまでの壁を破って一歩足を踏み出す勇気) が貫かれた結果だといっていた。

なんとなくそれ以上のことは聞く必要がなくなったと思えるような満足感で、雨の福岡から帰ってきた。

後で考えたのだが、この山本医師の軌跡の中に、僕が考え続けている総合医と専門医の適正なバランスでの養成に重要なヒントが隠されていたような気がしてきた。 自治医大に倣って、全ての医師に卒後相当期間は地域医療に総合的に従事することを義務付ければいいのではないか。専門医になるのはそれからでも遅くないという証拠として山本医師がいるのではないか。 総合医の数が増えれば総合医療の質も必ず向上し、一生総合医療を追求してみようという人も増えるのである。 居住や職業の自由に抵触するかもしれないが、医療の欠乏に困る人のためなら、限定された期間であれば問題ないだろう。その代償として学費や給料での優遇を図ればいいのである。 キューバも卒後数年は地域医療従事を義務付けていた。

|

« 宗教って宗教専従者のものなのか | トップページ | 保団連地域医療交流集会(大阪)に参加 猪飼周平講演を聞く・・・健康権について追加すべきことがあるのに気づいた »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: JDDW日本消化器関連学会週間を少しだけ覗いてくる・・・総合医と専門医のバランス良い養成のヒントだったかもしれない:

« 宗教って宗教専従者のものなのか | トップページ | 保団連地域医療交流集会(大阪)に参加 猪飼周平講演を聞く・・・健康権について追加すべきことがあるのに気づいた »