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2011年5月15日 (日)

ERなど存在しない地方での救急医療について

軽症・重症の区別なく救急患者を受け入れることの出来るERを地域に作らないのなら、その代りになるかならないか分からないが、最低限トリアージに専念する医師を置かないと救急医療の安全性、効率性が維持できないと思える。

救急隊員がまず判断、ついで運び込んだ先の一次・二次救急医師の判断に任せてことが進むという今の在り方は、あまりに無政府的で無策でもある。

今日の日曜日も、一昨日に
国立病院で新しい処方薬をもらったばかりの患者が、クインケ浮腫・喉頭浮腫を来して救急搬入された。(この国立病院は救急車を引き受けない)

これなど一次・二次にまず運び込むか、直接三次に行くか迷うものだろう。

アドレナリンと抗ヒスタミン剤と副腎皮質ホルモンの注射で改善することが多いとはいえ、これを一次・二次の担当医の経験や気概だけに任せていいというものではない。それを初めて診療する医師や、ただちに気管挿管はできない医師が一人きりで日直・当直で救急車を引き受けていることもあるのだ。病院側が日直・当直の医師のサポートをする医師を待機として置いていたとしても、応援に駆け付けるに30分かかることもある。

こうした症例を安全に治療するには、個別の病院任せにせず、行政が救急司令センターをつくり、それに直結したところに救急医療専門の医師を常駐させて、救急隊員と一次・二次救急の医師をサポートすることが必要だ。
サポートは診療の相談ということもあるし、三次への転送の際のお世話ということも含まれる。

具体的には、まず休日・夜間から始めることにして、二次・三次医療機関の医師から能力のある医師を選んで
当番を作るということになるだろう。

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